儒灯

【温故知新】儒学の普及に力を注いでおります真儒協会 会長、高根秀人年の個人ブログです

2019-01-01から1年間の記事一覧

老子道徳経: 《 老子の運命論 /cf.“塞翁が馬” 》 その2

こちらは、前の記事の続きです。コギト(我想う) ≪ 老子の鷹揚〔おうよう〕(=おおらか)な政〔まつりごと〕(§58章) と現代の教育界 ≫ → 関連 §80章《老子のユートピア(理想国家・社会)思想 》 研 究 ≪「知」と「智」と柿の“シブ”/【離・火】(文…

老子道徳経: 《 老子の運命論 /cf.“塞翁が馬” 》 その1

【 58章 】 cf.塞翁馬 (順化・第58章) 注1) 《 老子の運命論 /cf.“塞翁が馬” 》 §.「 其政悶悶」 〔チ・チャン・マヌ・マヌ〕 注1) 「順化」は、“Transformation according to Circumstances”、“ぼうよう”とした無為自然の道に“順〔したが…

老子道徳経: 《 素朴へ返れ ―― 雌・黒・辱を守れ 》

【 28章 】 (反朴・第28章) 注1) 《 素朴へ返れ ―― 雌・黒・辱を守れ 》 §.「 知其雄」 〔チ・チー・シゥン〕 注1) 「反朴」は、“素朴な状態に立ち返る”の意です。現代も、本〔もと〕を忘却している社会、易卦【山水蒙】でこころが“蒙〔くら〕い”…

老子道徳経: 《 陰・女(母)性的なるもの 》

【 6章/28章 】 ≪ 陰・女(母)性的なるもの ・・・ 神秘化された生殖性 ≫ (成象・第6章) 注2) §.「 谷神不死」 〔ク・シャヌ・プゥー・ス〕「 玄牝之門」‘the Doorway of the Mysterious Female’ 注1) 古代東洋(中国)思想において、“陰陽相対…

老子道徳経: 《 水【坎】を楽しむ 》 その4

こちらは、前の記事の続きです。 《 日本文化 の 「水」 》 山崎正和〔まさかず〕氏は、「水の東西」(『混沌からの表現』所収/PHP研究所) の中で、水の東西文化比較論を述べています。その中で、日本と西洋(欧米)の水について、典型的具体例として日本の…

老子道徳経: 《 水【坎】を楽しむ 》 その3

こちらは、前の記事の続きです。 《 孔子(/孟子) と 「水」 》 儒学の開祖・孔子は、『論語』で 「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。」(雍也第6-23) / 「子、川上〔せんじょう/かわのほとり〕に在りて曰く、逝〔…

老子道徳経: 《 水【坎】を楽しむ 》 その2

こちらは、前の記事の続きです。《 易(象) と 水 》 宇宙・世界のシンボル化された縮図としての八卦の象意〔しょうい〕を想う時、殊に 水【坎〔かん〕☵/大成卦・重卦=坎為水 ☵☵】 とそのペア(陰陽逆の関係)としての 火【離〔り〕☲/大成卦・重卦=離為…

老子道徳経: 《 水【坎】を楽しむ 》 その1

コギト(我想う) 《 水【坎】 を楽しむ 》 《 はじめに ・・・ 【坎☵】 と 【離☲】 》 私は自分が、太陽の無限の“陽〔よう〕”の恵みと水の本源的な“陰〔いん〕”の恵みによって生かされているのだと実感しています。 無論このことは、人間に限らず、生きとし…

老子道徳経: 《 水の“柔弱の徳” 》

【 78章 】(任信・第78章) 注1) 《 水の“柔弱の徳” 》 §.「 天下柔弱」 〔ティン・シャ・ヂャオ・ジア〕 注1) 水の“柔弱の徳”について述べられています。「柔よく剛を制す」の“不争謙下〔ふそうけんか〕”です。首〔かしら〕・指導者といった上級…

老子道徳経: 《 老子の思想の“象〔しょう〕”は、・・・ 水 》

【 8章/66章/(68章)/78章 】 ( 不争謙下 ) 《 老子の思想の“象〔しょう〕”は、 ・・・ 水 》 (易性・第8章) 注2) §.「 上善若水」 〔シャン・シエヌ・ヂュア・シュエ〕 注1) 水の象〔しょう/かたち〕は、黄老思想の要〔かなめ〕です…

老子道徳経: 《 老子の「学」と「道」 》 その2

こちらは、前の記事の続きです。コギト(我想う) 学問には、2つの側面があります。1)個人として自己自身を修める“人間学”、 2)社会人として心得ておくべき“時務学”、です。本末〔ほんまつ〕の視点から言うなら、“人間学”が本〔もと〕で “時務学”が末〔…

老子道徳経: 《 老子の「学」と「道」 》 その1

(忘知 第48章) 注1)【 48章 】 《 老子の 「学」と「道」 》 §.「 為学日益」 〔ウエ・シュエ・ヂー・イ〕/「 無為而無不為」 注1) 「学/学問」は、知(知恵)を積んで文化・文明を実現しようとします。が、「道」は不純駁雑なものを削って、純…

老子道徳経: 《 老子の 「絶学」 》

【 20章・48章 】 (異俗・第20章) 注1) 《 老子の 「絶 学」 》 §.「 絶学無憂」 〔チエ・シュエ・ム・ユウ〕 注1) 「学」。『論語』の冒頭(=小論語)は、“学”について記述しています。(「学而時習之、不亦説乎。」) 老子のいう「学」は末…

老子道徳経: 《 老子のキーワード ―「道」と「徳」》

【 51章 】 (養徳・第51章) 注1) 《 老子のキーワード ―― 「道」と「徳」 》 §.「 道生之」 〔タオ・シオン・チ〕 注1) 『老子』は、別名『(老子)道徳経』とも呼ばれます。 それは、「道経〔タオチン〕」と「徳経〔タアチン〕」の(上下)二篇に…

老子道徳経: 《 「道」のありかた/「大器晩成」→「大器免成」》その2

こちらは、前の記事の続きです。・「広徳若不足」: ☆↓研 究 ≪中庸・中徳 ・・・ 「広徳若不足」/「衣錦尚絅」/「黄裳元吉」/「亢龍悔有」≫→ 「被褐懐玉」〔ひかつかいぎょく〕 (§70章) 「広徳若不足」は、“広大な徳は満盈〔まんえい〕を忌む”=(“盈…

老子道徳経: 《 「道」のありかた/「大器晩成」→「大器免成」》その1

【 41章 】/関連70章 (同異・第41章) 注1) ≪ ―― 「道」のありかた/ 「大器晩成」 → 「大器免成」 注2)≫ §.「上士聞道」 〔シャン・シ・ウァヌ・タオ〕 注1) 老子の説は、“逆説的”な文が非常に多いです。 「同異」は、“異を同じくす”ですか…