儒灯

【温故知新】儒学の普及に力を注いでおります真儒協会 会長、高根秀人年の個人ブログです

儒学随想

水【坎】 に想う  (その12)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)《 レオナルド・ダ・ビンチ と 「水」 》古来、“天才”と称される偉人は少なくはありません。が、“万能の天才”(ウオーモ ウニベルサーレ:普遍的人間)と冠される偉人は稀〔まれ〕です。その“万能の天才”の名声を代…

水【坎】 に想う  (その11)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)《 水=川の流れ ・・・ 鴨長明・『方丈記』 》「川の流れのように」 や 「時の流れに身をまかせ」という名曲の表題は、私たち(日本人)の感性によく適〔かな〕いよく知られています。 注10) 古代中国において…

水【坎】 に想う  (その10)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)《 日本文化 の 「水」 》山崎正和〔まさかず〕氏は、「水の東西」(『混沌からの表現』所収/PHP研究所) の中で、水の東西文化比較論を述べています。その中で、日本と西洋(欧米)の水について、典型的具体例とし…

水【坎】 に想う  (その9)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)《 孫子 と 「水」 ・・・ 「兵形象水」 》 孫武は、春秋時代の兵法家で兵法の創始者、「兵家〔へいか〕」の開祖として有名です。その著書『孫子』十三編は、兵書の枠を超えて広く永く愛読・研究されています。例え…

水【坎】 に想う  (その8)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)《 参考原典資料 》 ( たかね・「大難解〔やさしい〕老子講」抜粋引用) 水 【老子・水:8章/66章/(68章)/78章】( 不争謙下 )《 老子の思想の“象〔しょう〕”は、 ・・・ 水 》(易性・第8章) 注1) …

水【坎】 に想う  (その7)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)《 老子 と 「水」 》 水の象〔しょう/かたち〕は、黄老思想の要〔かなめ〕です。「上善若水〔じょうぜんじゃくすい:上善は水の若し〕」 (『老子』・第8章)と、水を無為自然、最高の徳(≒道)の象としているの…

水【坎】 に想う  (その6)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)《 孔子(/孟子) と 「水」 》儒学の開祖・孔子は、『論語』で 「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。」 (雍也第6-23) / 「子、 川上〔せんじょう/かわのほとり〕に在りて…

水【坎】 に想う  (その5)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)水(川)は、自然への視点です。が、ここで人間へ視点を移してみましょう。そうすると、[ 坎=心・思想 → 徳 ] と捉えることができます。◆「 心 」 : 【☵】 の(2)陰を物質、1陽を精神(中国流にいえば “気”…

水【坎】 に想う  (その4)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)《 易(象) と 水 》宇宙・世界のシンボル化された縮図としての八卦の象意〔しょうい〕を想う時、殊に 水【坎☵/大成卦・重卦=坎為水 ☵☵】 とそのペア(陰陽逆の関係)としての 火【離☲/大成卦・重卦=離為火 ☲☲…

水【坎】 に想う  (その3)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)《 トピックス〔時事(2011:春)〕 ── 水 【坎】に想う(2012記) 》 平成23(‘11)年の日本は、一般ピープルも「水」について認識を改めさせられた(思い知らされた)年の一つではないでしょうか。春(3.1…

水【坎】 に想う  (その2)

(こちらは、前のブログ記事の続きです。)《 水【坎☵】 と 火【離☲】 》私は自分が、太陽の無限の“陽〔よう〕”の恵みと水の本源的な“陰〔いん〕”の恵みによって生かされているのだと実感しています。無論このことは、人間に限らず、生きとし生けるもの天地…

水【坎】 に想う  (その1)

水【坎】 に想う ─── 水の思い出/水【坎】と火【離】/易(象)と水/ 孔子(/孟子)と「水」・「知者楽水」/老子と水・「上善若水」/ 水の「不争」・「謙下」/孫子と「水」・「兵形象水」/日本文化の「水」/ 水=川の流れ & 心・思想の象/鴨長明・『…

老子の“現実的平和主義” に想う (第4回)

※この記事は、老子の“現実的平和主義” に想う (第3回) の続きです。老子の“現実的平和主義” に想う (第4回)──── 『老子』・「不争」/「兵は不祥の器」/「戦いに勝つも、喪礼を以て之に処り」/永世中立国スイス/老子とシュヴァイツァー&トルストイ…

老子の“現実的平和主義” に想う (第3回)

※この記事は、老子の“現実的平和主義” に想う (第2回)の続きです。老子の“現実的平和主義” に想う (第3回)──── 『老子』・「不争」/「兵は不祥の器」/「戦いに勝つも、喪礼を以て之に処り」/永世中立国スイス/老子とシュヴァイツァー&トルストイ…

老子の“現実的平和主義” に想う (第2回)

※この記事は、老子の“現実的平和主義” に想う (第1回)の続きです。老子の“現実的平和主義” に想う (第2回)──── 『老子』・「不争」/「兵は不祥の器」/「戦いに勝つも、喪礼を以て之に処り」/永世中立国スイス/老子とシュヴァイツァー&トルストイ…

老子の“現実的平和主義” に想う (第1回)

老子の“現実的平和主義” に想う (第1回)──── 『老子』・「不争」/「兵は不祥の器」/「戦いに勝つも、喪礼を以て之に処り」/永世中立国スイス/老子とシュヴァイツァー&トルストイ/安岡正篤・「シュヴァイツァーと老子」/佐藤栄作&ケネディ大統領会…

「真儒協会開設 5周年に想う」 真儒協会副会長 嬉納 禄子

「真儒協会開設 5周年に想う」 真儒協会副会長 : 嬉納 禄子 〔きな さちこ〕――― 照隅啓蒙/たかね研究所/「君子の儒」/「一〔いつ〕なるもの」(不変・変易)/ 「縁尋機妙」/「経の師は遇い易く、人の師は遇い難し」/“変化〔Change〕の学”/ 「時に中…

“甘やかし” を “麦ふみ” に想う  (その3)

※この記事は、 “甘やかし” を “麦ふみ” に想う (その2) の続きです。《 「舐犢〔しとく〕の愛」 ・・・ 祖母の盲目的愛》 唐土〔もろこし〕に、「舐犢〔しとく〕の愛」(『後漢書』・楊彪伝)という言葉もあります。古〔いにしえ〕の重み・深みのある言葉…

“甘やかし” を “麦ふみ” に想う  (その2)

※この記事は、 “甘やかし” を “麦ふみ” に想う (その1) の続きです。《 “甘やかし” と “ことわざ”の智恵 》 “ことわざ”や慣用句というものは、日本の言語文化で非常に優れたものです。形而上学的な、深遠な真理を、実にわかり易く身近に表現して一般ピー…

“甘やかし” を “麦ふみ” に想う  (その1)

“甘やかし” を “麦ふみ” に想う ─── “ゴミふみ”と麦ふみ /“じゃがいも理論”/ 「甘やかし子を捨てる」 / 舐犢〔しとく〕の愛・“舐猫の愛”/ 『孝経』 / 「家貧しくして孝子出づ」 ──── 《 はじめに 》私は、週2回、勤務先の高校で、“(もえるゴミの)ゴ…

三省〔さんせい〕に想う (後編)

三省〔さんせい〕に想う (後編) ─── 「省」の2義(意)/聖徳太子と耶律楚材の「省」/結果責任/無駄・無責任の現代(2010)/“風をおこすものは吏と師”/“黙養” ───《 師(教師・学校)と「省」 》 「師走〔師走:12月〕」は、師ですら走り回る(ほど…

三省〔さんせい〕に想う (前編)

三省〔さんせい〕に想う (前編) ─── 「省」の2義(意)/聖徳太子と耶律楚材の「省」/結果責任/無駄・無責任の現代(2010)/“風をおこすものは吏と師”/“黙養” ───《 はじめに 》 漱石の 『草枕』の冒頭ではありませんが、早朝、駅に向かってアスファ…

「離」・「率」・「教」・「敬」 ・・・ 両面思考に想う

「離」・「率」・「教」・「敬」 ・・・ 両面思考に想う ─── 両(ニ)面思考/「離〔はなれ・つく〕」/「率〔ひきい・したがう〕」/「教〔おしえ・ならう〕」/「敬〔うやまい・つつしむ〕」/儒学と民主主義 ─── 《 プロローグ ── 視点を変える(多角的に…

“空をとぶもの(飛行の機)”に想う

“空をとぶもの(飛行の機)”に想う――― レオナルド・ダ・ビンチと飛行・翼・ほうき・ドラゴン/じゅうたん/ 「乾為天」・龍と雲・羽衣/飛行機・ロケット・インターネット etc.―――「鳥が、大きな鳥が、あのチェチェロ山で初飛行を行う。それは世界を驚き…

“パンをもらった少年” に想う

“パンをもらった少年” に想う ── “小公女セーラ”・仁愛〔思いやり〕・“兆し”を読む など ──幼少年期、純朴で夭〔わか〕い精神(頭脳)のころの読書というものは、長じても鮮明に憶えているものです。私の場合も、今から40年以上も前の、それも一度しか読ん…

法事に想う

「法事に想う」――”鼎〔かなえ〕”、龍、音霊、「渙」・「萃」卦辞、「孟子の三楽」 ほか ――さつき五月 GW.、 よい 陽〔よう〕の天気。亡父の33回忌の法事を、古里〔ふるさと〕(愛媛県)で行いました。前回が25回忌だったので、8年ぶりに老母と五人の…

3月14日に想う

“3月14日”。巷間 [ちまた] では ホワイトデーと称して、2月14日のセント・バレンタインデーのお返しの品を送る日となっています。平和にして、商魂たくましい限りです。 私が、ここで思い想うのは、それではなく 1868年の3月14日のことです。何の日かご存じ…

謹賀己丑年 [ 謹んで己丑年を賀します ]

明けて平成21年(2009)。 「今年のエトはウシで・・・」 と例によって、俗説軽々とメディアが報じています。 エトとは 「干支 [かんし] 」 のこと、つまり 十干 [じっかん] (天干) と 十二支(地支) のことです。従って 今年の干支は、 「己丑 [つちのと…