儒灯

【温故知新】儒学の普及に力を注いでおります真儒協会 会長、高根秀人年の個人ブログです

定例講習

愛媛の宇和島にて、活動を再開します!

私が代表を勤める真儒協会は平成19年(2007年)6月に大阪にて発足しました。 (大阪上本町にて開催された発足の会) 「儒学に学ぶ」のサイト運営や、月1回の定例講習を中心として、先人の明徳を継承し、その明徳をもって四方を明るく照らさんとする、”照隅…

《 結びにかえて 》 老子の「三宝」

§.《 結びにかえて 》 ・・・ 『老子三宝の章』/「無名で有力であれ」「壺中天」(安岡正篤) 【 老子・三宝: 67章/81章 】 (三宝・第67章) 注1) 老子の「三宝」 §.「 天下皆謂」 〔ティン・シャ・チェ・ウェー〕 注1) “三宝”といえば、聖徳…

老子道徳経: 《 老子のユートピア(理想国家・社会)思想 》 その3

こちらは、前の記事の続きです。 原典研究 ・・・ 《 桃花源の記 》 「 桃花源の記」(『陶淵明集』より) 陶潜 〔淵明〕 (※書き下し文ふりがなは、現代かなづかいによりました) 第一段落 ○ 晋の太元中〔たいげんちゅう〕、武陵の人 魚〔うを〕を捕らふる…

老子道徳経: 《 老子のユートピア(理想国家・社会)思想 》 その2

こちらは、前の記事の続きです。 コギト(我想う) 《 ユートピア=理想郷(社会・国家)について 》 『老子・第80章』は、老子の描く、有名なユートピア〔理想郷〕論です。ユートピアの姿は、洋の東西にかかわらず描かれてまいりました。思い起こしますと…

老子道徳経: 《 老子のユートピア(理想国家・社会)思想 》 その1

【 80章・小国寡民/60章 】 (独立・第80章) 注1) 《 老子のユートピア(理想国家・社会)思想 》 §.「 小国寡民」 〔シャオ・クオ・クワ・ミヌ〕 注1) 「独立」の章名は、小さな国家ながらも独立を保っているの意で、「小国寡民」を説くこの章…

老子道徳経: 《 老子の“現実的平和主義” に想う 》 その2

こちらは、前の記事の続きです。 《 スポーツ と 戦い 》 今夏(’12.8)、ロンドン五輪が開催されました。連日連夜、メダル・メダル・・・、記録・記録・・・、とマス・メディアが煽る〔あお〕り、選手も民衆も勝つことばかりに過度にこだわり、メダルや記…

老子道徳経: 《 老子の“現実的平和主義” に想う 》 その1

コギト(我想う) 《 老子の“現実的平和主義” に想う 》 《 はじめに 》 学生時代に鑑〔み〕た「ウオータールー」という映画。エルバ島から脱出した怪物ナポレオン(1世・ボナパルト、Napolėon Bonaparte,1769~1821) が力を盛り返し、やがてウオータール…

老子道徳経:  《 老子の平和主義 ―― 「戦勝以喪礼処之」 》

【 31章 】 (30章/81章) (*安岡正篤:「シュヴァイツァーと老子」) (偃武・第31章) 注1) 《 老子の平和主義 ―― 「戦勝以喪礼処之」 》 §.「 夫佳兵」 〔フ・チャ・ピン〕 注1) 「偃武〔えんぶ〕」とは、“武事(=戦争)”を偃〔や〕める”と…

老子道徳経:  《 理想の政治 ―― 「若烹小鮮」 》

【 60章 】 (居位・第60章) 注1) 《 理想の政治 ―― 「若烹小鮮」 》 §.「 治大国」 〔チ・タイ・タァ〕 注1) 老子の有名な政治・治国論です。章冒頭に7文字の警句を掲げて、読者をビックリさせています。このささやかで身近な“たとえ”は、それで…

老子道徳経: 《 儒学/孟子 に同じ!―― 指導者〔リーダー〕像 》

【 49章 】 (任徳・第49章) 注1) 《 儒学/孟子 に同じ!――指導者〔リーダー〕像 》 §.「 聖人無常心」 〔シャン・ヂャヌ・ム・チャン・シン〕 注1) 老子の陽(=積極的)な、政治・統治・指導者(聖人)論が示されています。儒学を冷笑するスタ…

老子道徳経: 《 指導者(リーダー)のランキング 》

聖人・君子/ 指導者〔リーダー〕像 【 17章/ (54章)/ 49章/ (26章)/ (58章)/60章 】 (淳風・第17章) 注1) 《 指導者(リーダー)のランキング 》 §.「 太上」 〔タイ・シャン〕 注1) 「淳風」とは、“淳朴な風俗” の意です。理…

老子道徳経: 《 老子の運命論 /cf.“塞翁が馬” 》 その3

こちらは、前の記事の続きです。 原典研究 ・・・ 《 塞翁馬 》 (※書き下し文ふりがなは、現代かなづかいによりました) 「 塞翁馬」( 『淮南子』・「人間訓〔じんかんくん〕」 ) ○ 夫禍福之転而相生、其変難見也。 |近塞上之人、有善術者。馬無故亡而入…

老子道徳経: 《 老子の運命論 /cf.“塞翁が馬” 》 その2

こちらは、前の記事の続きです。コギト(我想う) ≪ 老子の鷹揚〔おうよう〕(=おおらか)な政〔まつりごと〕(§58章) と現代の教育界 ≫ → 関連 §80章《老子のユートピア(理想国家・社会)思想 》 研 究 ≪「知」と「智」と柿の“シブ”/【離・火】(文…

老子道徳経: 《 老子の運命論 /cf.“塞翁が馬” 》 その1

【 58章 】 cf.塞翁馬 (順化・第58章) 注1) 《 老子の運命論 /cf.“塞翁が馬” 》 §.「 其政悶悶」 〔チ・チャン・マヌ・マヌ〕 注1) 「順化」は、“Transformation according to Circumstances”、“ぼうよう”とした無為自然の道に“順〔したが…

老子道徳経: 《 素朴へ返れ ―― 雌・黒・辱を守れ 》

【 28章 】 (反朴・第28章) 注1) 《 素朴へ返れ ―― 雌・黒・辱を守れ 》 §.「 知其雄」 〔チ・チー・シゥン〕 注1) 「反朴」は、“素朴な状態に立ち返る”の意です。現代も、本〔もと〕を忘却している社会、易卦【山水蒙】でこころが“蒙〔くら〕い”…

老子道徳経: 《 陰・女(母)性的なるもの 》

【 6章/28章 】 ≪ 陰・女(母)性的なるもの ・・・ 神秘化された生殖性 ≫ (成象・第6章) 注2) §.「 谷神不死」 〔ク・シャヌ・プゥー・ス〕「 玄牝之門」‘the Doorway of the Mysterious Female’ 注1) 古代東洋(中国)思想において、“陰陽相対…

老子道徳経: 《 水【坎】を楽しむ 》 その4

こちらは、前の記事の続きです。 《 日本文化 の 「水」 》 山崎正和〔まさかず〕氏は、「水の東西」(『混沌からの表現』所収/PHP研究所) の中で、水の東西文化比較論を述べています。その中で、日本と西洋(欧米)の水について、典型的具体例として日本の…

老子道徳経: 《 水【坎】を楽しむ 》 その3

こちらは、前の記事の続きです。 《 孔子(/孟子) と 「水」 》 儒学の開祖・孔子は、『論語』で 「知者は水を楽しみ、仁者は山を楽しむ。知者は動き、仁者は静かなり。」(雍也第6-23) / 「子、川上〔せんじょう/かわのほとり〕に在りて曰く、逝〔…

老子道徳経: 《 水【坎】を楽しむ 》 その2

こちらは、前の記事の続きです。《 易(象) と 水 》 宇宙・世界のシンボル化された縮図としての八卦の象意〔しょうい〕を想う時、殊に 水【坎〔かん〕☵/大成卦・重卦=坎為水 ☵☵】 とそのペア(陰陽逆の関係)としての 火【離〔り〕☲/大成卦・重卦=離為…

老子道徳経: 《 水【坎】を楽しむ 》 その1

コギト(我想う) 《 水【坎】 を楽しむ 》 《 はじめに ・・・ 【坎☵】 と 【離☲】 》 私は自分が、太陽の無限の“陽〔よう〕”の恵みと水の本源的な“陰〔いん〕”の恵みによって生かされているのだと実感しています。 無論このことは、人間に限らず、生きとし…

老子道徳経: 《 水の“柔弱の徳” 》

【 78章 】(任信・第78章) 注1) 《 水の“柔弱の徳” 》 §.「 天下柔弱」 〔ティン・シャ・ヂャオ・ジア〕 注1) 水の“柔弱の徳”について述べられています。「柔よく剛を制す」の“不争謙下〔ふそうけんか〕”です。首〔かしら〕・指導者といった上級…

老子道徳経: 《 老子の思想の“象〔しょう〕”は、・・・ 水 》

【 8章/66章/(68章)/78章 】 ( 不争謙下 ) 《 老子の思想の“象〔しょう〕”は、 ・・・ 水 》 (易性・第8章) 注2) §.「 上善若水」 〔シャン・シエヌ・ヂュア・シュエ〕 注1) 水の象〔しょう/かたち〕は、黄老思想の要〔かなめ〕です…

老子道徳経: 《 老子の「学」と「道」 》 その2

こちらは、前の記事の続きです。コギト(我想う) 学問には、2つの側面があります。1)個人として自己自身を修める“人間学”、 2)社会人として心得ておくべき“時務学”、です。本末〔ほんまつ〕の視点から言うなら、“人間学”が本〔もと〕で “時務学”が末〔…

老子道徳経: 《 老子の「学」と「道」 》 その1

(忘知 第48章) 注1)【 48章 】 《 老子の 「学」と「道」 》 §.「 為学日益」 〔ウエ・シュエ・ヂー・イ〕/「 無為而無不為」 注1) 「学/学問」は、知(知恵)を積んで文化・文明を実現しようとします。が、「道」は不純駁雑なものを削って、純…

老子道徳経: 《 老子の 「絶学」 》

【 20章・48章 】 (異俗・第20章) 注1) 《 老子の 「絶 学」 》 §.「 絶学無憂」 〔チエ・シュエ・ム・ユウ〕 注1) 「学」。『論語』の冒頭(=小論語)は、“学”について記述しています。(「学而時習之、不亦説乎。」) 老子のいう「学」は末…

老子道徳経: 《 老子のキーワード ―「道」と「徳」》

【 51章 】 (養徳・第51章) 注1) 《 老子のキーワード ―― 「道」と「徳」 》 §.「 道生之」 〔タオ・シオン・チ〕 注1) 『老子』は、別名『(老子)道徳経』とも呼ばれます。 それは、「道経〔タオチン〕」と「徳経〔タアチン〕」の(上下)二篇に…

老子道徳経: 《 「道」のありかた/「大器晩成」→「大器免成」》その2

こちらは、前の記事の続きです。・「広徳若不足」: ☆↓研 究 ≪中庸・中徳 ・・・ 「広徳若不足」/「衣錦尚絅」/「黄裳元吉」/「亢龍悔有」≫→ 「被褐懐玉」〔ひかつかいぎょく〕 (§70章) 「広徳若不足」は、“広大な徳は満盈〔まんえい〕を忌む”=(“盈…

老子道徳経: 《 「道」のありかた/「大器晩成」→「大器免成」》その1

【 41章 】/関連70章 (同異・第41章) 注1) ≪ ―― 「道」のありかた/ 「大器晩成」 → 「大器免成」 注2)≫ §.「上士聞道」 〔シャン・シ・ウァヌ・タオ〕 注1) 老子の説は、“逆説的”な文が非常に多いです。 「同異」は、“異を同じくす”ですか…

老子道徳経: ◆研究 《 【損益】の卦と「老子」 》 その6

こちらは、前の記事の続きです。【一休禅師 (一休宗純)】 日本において、僧侶(仏教)は、教養として儒学(易学)・老荘の思想を学修していました。とりわけ、禅宗においては、易と老荘の影響が大きいと考えられます。 私感いたしますに、その教えは“逆説…

老子道徳経: ◆研究 《 【損益】の卦と「老子」 》 その5

こちらは、前の記事の続きです。研 究 其の2 ・・・ ≪ 「黄老」 と 「易」 と 「禅」(一休) ≫ 【 黄老と易の思想 】 「老子」のオリジナル〔原典〕を読み、黄老の思想について考えておりますと、本質的に易の思想と同一(時代的に易が母胎)であることに…